
書家の
日置恵さん、教授に就任です。
クラスは4月から。
みなさんもスーパーやコンビニ、どこかで一度は日置さんの文字に出会っているはず。普段は、商品のパッケージ文字を書かれている日置教授。
僕ももしかして、おいしい文字にひかれて、パッケージ買いしたかもしれません。
そこで早速、『おいしい書道』のやり方を教えていただきましょう。

書きたい食べ物を用意します。今回は、団子!

食します。

しっかり味わいながら、、、イメージします。

筆をとり、紙に向かいます。

イメージを一気に書き上げます。

はい、できました。
おいしい団子の完成です。
みなさんも、書を楽しむ良いきっかけにしてみませんか?
☆★☆教授就任記念インタビュー☆★☆
Q、日置さんが書を始めたきっかけはなんだったんでしょうか?小学校2年生の時に近くのお寺で習いました。同級生がみんな通っていたので、それが最初の書道です。
それからずっと習い続けて、中学校1年生の時に特待生をとって、それから中学生の時は普通に授業でやるくらいでしたが、高校生の時に書道部に入ったんです。入る部がなかったからなんですが、やっぱり書道は好きだったんですね。短大生になってからもカルチャーセンターに少しだけ通いました。この時の書道との関係は着かず離れずの状態みないな感じでしたが、就職活動をして本当に自分がやりたいのは字を書くことだと思ったんです。
ある会社説明会の時にお米の袋を作っている印刷会社に言って、質問したんです。
『このお米の字を書いているのは誰なんですか?』って。
そしたらデザイナーが書いているんだって答えが返ってきて、それからデザインの専門学校に入ってデザインの勉強をしました。専門学校の友達とかみんな、イラストとか描いていたんですが、私はやっぱり筆が好きで、筆でいろいろ書いてました。
それで『おいしそうな字』を書き始めました。
Q、書の一番の魅力ってなんでしょう?書く事の魅力はやっぱり偶然が面白いですね。頭の中で想像して書くんですけど、書いてるうちに手が勝手に動いて、そして面白いものが書けたり、自分が想像したもの以上の事ができていることがすごく面白いし、発見になります。
書はなんでも好きなんですが、一番食べ物が好きなので、食べ物を一番書いていますね。
Q、どんなクラスにしていきたいですか?まず固い書道って感じではなくて、墨と、筆と、紙で戯れる感じで、『遊ぶ』ということができたなって思っています。そのなかで書道っていうからには、基本である筆遣いなんかもいろんな方法があるので覚えていったり、自分の表現したいものが皆さんが書けるようになってくれたら嬉しいですね。
Q、日置さんの夢、目標を教えてください。今具体的にはでてこないですけど。。。やっぱり今まで人がやってないような事やってみたいですね。あああ、でもでっかいのも書きたいです。
私の個人的な目標は、この仕事を始めたときからあるんですが、お酒のラベルを書いて期間商品とかで流れていっちゃうんじゃなくて、空港に並んでいるように、世界中の人がみてくれて、ずっと残るようなお酒のラベルをつくくりたいですね。この人が書いたこの作品ね、みたいな感じですかね。
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現在、ニューヨークで個展とグループ展を行なっている日置教授。早速、先日のオープニングのご報告をいただいたので、ご紹介します。
Opening Reception in NY

初のニューヨーク個展が始まります。天井が高いので展示の方法にとまどい、思った以上に搬入に時間がかかりました。

ライブで書いているところを見てもらおうとライブパフォーマンスをしました。今回のテーマがことわざなので「七転び八起き」と書きました。

私が書いた後、来ていたお客さん全員に書いてもらってコラボ作品が出来上がりました。

「おいしい書道」をやりましたよ。といっても本当に食べるおいしい書道。えびせんべいにソースで文字を書いて青のりをかけて食べるやつです。えびせんべいは、アメリカ人の口にはあまり合わないようで「食べれなくない」って感じでした。でも全部食べてくれました。
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